日本が初代王者、第5回は3大会ぶり奪還&二刀流の大谷翔平がMVP/過去のWBCアラカルト
米動画配信大手ネットフリックスは25日(日本時間26日)、来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での独占中継権を獲得したと発表した。
全47試合を生とオンデマンドで配信する。これにより、日本国内のテレビ局による地上波では放送がなくなった。前回大会はドジャース大谷翔平投手(31)の活躍で日本が優勝。国内でも野球ブームが起きたが、初めて地上波で中継されない非常事態となる。
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過去のWBC
◆第1回(06年=王貞治監督)1次リーグを2位で通過。2次リーグは誤審騒動の末、米国にサヨナラ負けするなど1勝2敗となったが、米国を失点率で上回り4強。準決勝で韓国、決勝でキューバを破り初代王者となった。MVPは3勝の松坂。最高視聴率は決勝戦の平均43・4%、瞬間最高は王監督胴上げのシーンで56・0%。
◆第2回(09年=原辰徳監督)敗者復活方式を採用した1、2ラウンドで韓国と2度ずつ戦い4強進出。準決勝は松坂、田中、ダルビッシュらの継投で米国に勝利。決勝は韓国と5度目の対戦となり、イチローが延長10回、林昌勇から決勝の2点適時打を放ち5-3で連覇達成。MVPは松坂が連続受賞。最高視聴率は2次R韓国戦の平均40・1%、瞬間最高は同試合の最終回の攻撃中で48・1%。
◆第3回(13年=山本浩二監督)日本人大リーガーなしで参加。1次ラウンドはキューバに敗れ、3大会連続で2位通過。プエルトリコとの準決勝では先発前田健が5回1失点と好投も救援の能見が2点本塁打を浴び、8回の反撃は走塁ミスなどで1点止まり。1-3で敗れ3連覇を逃した。最高視聴率は2次Rオランダ戦の平均34・4%、瞬間最高は同試合終了のシーンで44・6%。
◆第4回(17年=小久保裕紀監督)1、2次ラウンドを6戦全勝で突破。6試合で筒香、中田が各3本塁打を放つなどチーム計10本塁打をマークした。米国との準決勝は6回に菊池の本塁打で1-1の同点に追いつくも、8回に勝ち越しを許し1-2で惜敗。2大会続けて準決勝で敗退した。最高視聴率は2次Rオランダ戦の平均25・2%、瞬間最高は同キューバ戦の8回の攻撃中で36・8%。
◆第5回(23年=栗山英樹監督)大谷、ダルビッシュら大リーガーに加え、ヌートバーが日系米国人として初参加。1次Rから全勝で勝ち上がり、メキシコとの準決勝は2度のビハインドをはねのけ、村上の逆転打でサヨナラ勝ち。米国との決勝は1点リードの9回を大谷が抑えて3大会ぶり優勝。二刀流で活躍の大谷がMVP。最高視聴率は準々決勝イタリア戦の平均48・7%、瞬間最高は同試合7回の攻撃中で54・5%。