サッカー、ボクシングなど地上波放送が減少 来年のWBC独占放送権をネットフリックスが獲得
米動画配信大手ネットフリックスは25日、来年3月に開催される野球の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での独占放送権を獲得したと正式に発表した。
◆スポーツと配信
サッカーは、22年W杯カタール大会のアジア最終予選で放送権の高騰もあり、日本のアウェーでの試合は地上波テレビでの放送がなかった。
日本が7大会連続7度目のW杯出場を決めた同3月末のオーストラリア戦も有料のDAZN(ダゾーン)が独占配信。
日本協会の田嶋会長は同2月末に「何とか、そのまま(地上波、無料で)見られないだろうか」と交渉意欲を示していた。
しかし、DAZNは「ご提案内容が(中略)フェアなものではなく、両者の共通認識として交渉はすでに終了していると捉えております」と声明を発表。
この大会をきっかけに、日本代表の試合が配信のみというケースも増えており、地上波でお茶の間に流れる機会が減少している。
なお22年W杯カタール大会本番は、インターネットテレビ「ABEMA」が全試合の無料放送を実施。26年W杯北中米大会でも同様の放送を目指す方針を示している。
ボクシングの世界戦は、アマゾンプライムビデオ、Lemino、ABEMA、U-NEXTによる配信が一般化している。ネットフリックスも米国などでのボクシングを配信している。