上原浩治氏、藤浪対策で左打者を並べた中日打線に投手目線で「すごく投げやすいです」
巨人やレッドソックスなどで活躍した上原浩治氏(50=日刊スポーツ評論家)が24日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にご意見番として出演し、17日のDeNA戦(バンテリンドーム)で対藤浪晋太郎投手(31)対策として、左打者を9人並べた中日打線について、投手目線から私見を語った。
上原氏は「ピッチャーの立場から言わせてもらいますと、すごく投げやすいですよね。抜けてもいいという。ストライクゾーンがすごく広く感じるんで、左バッターに対して投げるというのは。やっぱり気持ち良く投げていたと思いますね」と話した。
6日のイースタン・リーグの巨人戦では右打者2人に変化球が抜け、死球を与えた。上原氏は「2個とも変化球なので、そこまでめちゃくちゃ痛いっていう感じではないと思いますけど、ただ、怖いと思います。こっち側(右打者の体側)に抜けてくるので、バッターは怖いと思います」と話した。
前中日監督の立浪和義氏(56)は「自分であれば、藤浪投手も右バッターが入った方が投げにくいと思うんですよね。左を並べてしまったので、しっかり腕を振って投げられてしまったっていうのは見ていて感じたんですけど、左を並べる井上監督の気持ちもよくわかります」と話した。
駒田健吾アナウンサーから「もし、立浪さんが右バッターだったら、どうでしょう?」と聞かれ、立浪氏は「自分だったら、気合を入れて、休みって言われても出ますって言って、出ますよね。そういう右バッターの選手が中日に欲しかったですね。『休め』と言われても、『俺は出る』という選手が欲しかったなと思います」と話した。
藤浪は、17日の中日戦で移籍後初登板初先発し、5回5安打1失点5奪三振1四球と好投。中日が左打者を並べたことについては「勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってくれれば」と話した。
阪神時代の22年9月23日以来1059日ぶりのNPBでの白星は消えたが、左打者9人を並べた相手打線にも落ち着いた投球で試合をつくった。