エゼ加入決定のアーセナル5発、開幕2連勝 リーズ田中碧はライスとマッチアップも見せ場なし
<プレミアリーグ:アーセナル5-0リーズ>◇23日◇第2節◇エミレーツ・スタジアム
アーセナルはホームで2部から昇格したリーズに5-0で快勝し、開幕2連勝とした。リーズのMF田中碧(26)は先発。立ち位置の重なったアーセナルのMFライスと対峙(たいじ)したが見せ場はなく、4-0の後半13分に退いた。
アーセナルはクリスタルパレスからイングランド代表FWエゼの加入が正式に決まり、試合前にエミレーツ・スタジアムに登場。背番号は10に決定し、サポーターからも熱烈な歓迎を受けた。今後はその起用法が注目される。
試合はアーセナルが序盤から主導権を握った。本来ならボールを保持したいリーズだったが、アーセナルの圧力に押されるのは想定内か。4-1-4-1のブロックで粘り強く守って逆襲の機会をうかがった。田中は2列目の右でプレー。アーセナルのライスとマッチアップし、プレッシャーをかけ続けた。
前半34分、アーセナルが得意のセットプレーで均衡を破る。ライスの鋭い左CKをDFティンバーが頭で合わせて先制。同46分にはFWサカが右サイドの難しい角度から右足で今季リーグ初ゴールを決めた。
後半3分、新加入のストライカーに待望の一発。ポルトガル1部スポルティングから加入したFWギェケレシュが左サイドから中央に切れ込み、右足でニアサイドを打ち抜いた。同11分には再びセットプレーからDFティンバーが右足で決めてリードを広げた。
ただ、序盤から肩を気にするそぶりを見せていたMFウーデゴールが前半38分に退き、後半8分にもサカが足を痛めてピッチに座り込み、そのまま交代した。主力2人の状態は心配されるが、後半19分から15歳のMFダウマンがプレミアデビュー。15歳以下での出場はリーグ史上3人目の記録となり、試合終了間際には巧みな足技でPKを獲得。それをギェケレシュが右足で豪快に蹴り込んで5-0とした。
18日の開幕戦でエバートンを1-0で破って白星発進したリーズだったが、アーセナルの圧力に田中のパスミスも散見され、攻撃の糸口をつかめなかった。