ソフトバンクの東浜巨=25年7月

<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝◇甲子園

沖縄尚学OBで、08年センバツ優勝投手のソフトバンク東浜巨(なお)投手(35)が、日刊スポーツに初めて夏の甲子園を制した母校への思いを語った。

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沖縄尚学の皆さん、優勝おめでとうございます。夏の甲子園で初の快挙を成し遂げる姿を目の当たりにし、OBとして大きな感動をいただきました。後輩たちの頑張りは、沖縄の野球をさらに盛り上げ、沖縄県民に活気を与える素晴らしい偉業です。本当におめでとうございます。そして感動をありがとう。

練習や試合の合間に、何試合かテレビで拝見しましたが、注目されている末吉君以外にも新垣君ら好投手がいてバランスが取れている。粘り強く、先制をされてもしっかり逆転をして守りきる。トーナメントの大会を勝ちきる「ぶれない強さ」を感じました。それは、比嘉先生の厳しさの中にも1本筋が通った愛情ある指導があるからだと思います。

僕は、今でも比嘉先生から教わった「エースとして言い訳をしない」を胸に、プロ野球でプレーをしています。高校1年時、試合で打たれた時、捕手に「今の甘かった?」と、マウンドからジェスチャーをしたことがありました。それを見た比嘉先生に「『今の甘かった?』って打たれた時だけ聞く。それは、巨の言い訳だ。エースは人のせいにしない」と、注意をされました。1球1球、チームのために責任をもって投げる。その教えが僕の投手としての原点。それがあるからこそ、今も現役でプレーができていると思っています。

比嘉先生の愛情ある指導のもと、全国制覇を達成した後輩たち。リスペクトしかありません。僕も、後輩たちに負けずに頑張りたいと思います。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】OBソフト東浜巨が胸に刻む沖縄尚学・比嘉監督の指導…初Vの後輩に「ぶれない強さ感じた」