レッズ戦で力投するエンゼルス菊池(AP)

<エンゼルス-レッズ>◇20日(日本時間21日)◇エンゼルスタジアム

エンゼルス菊池雄星投手(34)が本拠地でのレッズ戦に先発し、7回で88球を投げ7安打1失点、無四球4三振と好投した。援護がなく7勝目はお預けとなったが、チームの連敗ストップに大きく貢献。今季27試合で6勝8敗、防御率3・42となった。

かつて日本ハムとソフトバンクに所属したニック・マルティネス投手(35)との投げ合いとなった菊池は、初回を3者凡退に抑える好調な立ち上がり。3番デラクルスから奪った見逃し三振でメジャー通算987奪三振とし、並んでいた黒田博樹を抜いて日本投手では歴代単独5位に浮上した。

2回は先頭アンドゥハーに左翼線二塁打、次のヘイズに中前打を浴びて無死一、三塁のピンチを招いたが、続くスティアを空振り三振、トレビノを二ゴロ併殺打に仕留め無失点。3回は先頭に二塁打を許し、2死二塁となったところで2番マルテに先制打を浴びた。

同点の6回には先頭に左前打を許し、次打者の打ち取ったかと思われた平凡なフライを右翼アデルと中堅テオドシオが見合って安打となり無死一、二塁とされたが、後続をきっちり抑えて無失点。7回は3者凡退に抑え、マウンドを降りた。

試合は8回に2番レンヒーフォの適時打で勝ち越し、そのまま勝利。9回は今季ドジャースでもプレーした右腕ガルシアが試合を締めた。エンゼルスは今季61勝66敗とし、ア・リーグ西地区4位。ワイルドカード争いではポストシーズン出場圏内まで6・5ゲーム差とした。

この日2安打を放ったトラウトは、試合後のインタビューで地元中継局のエリカ・ウェストンさんから菊池の投球について問われると「この登板に向けて準備する姿を見ていた。そして今日、マウンドに上がってあのような圧倒的な投球。かなり良かったよ」と称賛。モンゴメリー監督代行も「効率的な投球をしていた。ゾーン内に投げていたし、制球もできていた。相手のバランスを崩すピッチングだった」と高評価した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 菊池雄星をトラウト称賛「圧倒的な投球」7回1失点の好投 メジャー通算奪三振も黒田博樹抜き5位