日大三対県岐阜商 延長の末、県岐阜商を振り切りハイタッチで喜ぶ日大三・近藤(右)(撮影・和賀正仁)

<全国高校野球選手権:日大三4-2県岐阜商>◇21日◇準決勝◇甲子園

日大三(西東京)が、県岐阜商に延長10回タイブレークで競り勝ち、14年ぶりの決勝進出を決めた。4回途中からマウンドに上がったエース近藤優樹投手(3年)が投打で活躍。

「自分が先発じゃなくて疲れもありましたけど、どんな場面を任されてもしっかり抑えようと思って投げました」と言った。69年ぶりの決勝進出を目指した県岐阜商に大声援が送られる中「声援もすごかったですし、自分の応援だと思って投げられてすごく楽しかったです」と力に変えた。

5回に一時勝ち越しを許したが、6回から4イニング連続で無安打無失点。1点を追う8回1死一、二塁からは自身のバットで中前へ運び試合を振り出しに戻した。

2-2の延長戦に突入し、延長10回1死二、三塁では、しぶとく中前適時打を放ち勝ち越し打。続く桜井も右前適時打で4-2と前に出た。延長10回裏もなんとか無失点で切り抜けリードを譲らなかった。春夏連覇を狙った東の横綱の横浜を破ってきた県岐阜商に競り勝った。

アルプス席から聞こえる県岐阜商の大応援団の圧とも戦いながらも、エースが踏ん張り守備の充実ぶりも発揮。11年以来の頂点を目指し、決勝進出を決めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】日大三・近藤優樹「自分の応援だと思って楽しかった」県岐阜商破り14年ぶり決勝進出