【甲子園】日大三、エース近藤優樹の投打活躍で14年ぶり決勝進出 同点打&延長10回決勝打
<全国高校野球選手権:日大三4-2県岐阜商>◇21日◇準決勝◇甲子園
日大三(西東京)が、県岐阜商(岐阜)に競り勝ち、14年ぶりの決勝進出を決めた。4回途中からマウンドに上がったエース近藤優樹投手(3年)の投打両面で活躍が光った。
5回に一時勝ち越しを許したが、6回から4イニング連続で無安打無失点。1点を追う8回1死一、二塁からは自身のバットで中前へ運び試合を振り出しに戻した。
2-2の延長戦に突入し、延長10回1死二、三塁では、しぶとく中前適時打を放ち勝ち越し打。続く桜井も右前適時打で4-2と前に出た。延長10回裏もなんとか無失点で切り抜けリードを譲らなかった。春夏連覇を狙った東の横綱の横浜を破ってきた県岐阜商に競り勝った。
「強打の三高」-。名将・小倉全由監督(68=侍ジャパンU18代表監督)の下で育まれた土台を生かし、2年前にバトンを受け取った三木有造監督(51)の下でアップグレード。新基準の低反発バット導入では初となる大会2発を放った田中諒内野手(2年)や本間律輝主将(3年)が打線をけん引し、豊橋中央(○3-2)、高川学園(○9-4)と次々と難敵を撃破。準々決勝では関東第一との15年ぶりの東京対決を5-3で競り勝って4強入りを決めた。
アルプスから聞こえる県岐阜商の大応援団の圧とも戦いながらも、エースが踏ん張り守備の充実ぶりも発揮。“シン日大三”を夏の聖地で存分にアピールし、狙うは11年以来の頂点だけだ。