【日本ハム】柳川大晟、自己最多更新10セーブ目「これからも継続していきたいなという気持ち」
<日本ハム6-5オリックス>◇20日◇エスコンフィールド
日本ハム柳川大晟投手(21)が自己最多を更新する10セーブ目を挙げた。1点リードの9回に登板。1安打を許すも、20試合連続無失点で試合を締めた。21日の22歳の誕生日を前に、節目の数字に到達した。チームは3カード連続の勝ち越し。貯金を今季最多の「24」とし、首位ソフトバンクとのゲーム差を3で維持した。
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柳川が、ひりひりする場面を愉しんだ。1点リードの9回に登板すると、先頭の太田に中前打を許した。「やばいなと思ったんですけど、田宮さんに感謝したいです」。直後に田宮が代走麦谷の二盗を阻止。頓宮を中飛、中川を左飛に打ち取った。自己最多を更新する10セーブ。「去年が8セーブだったのでそこを超えられたのと、これからも継続していきたいなという気持ちです」と、高みを見据えた。
これで20試合連続無失点。前回登板の17日楽天戦は8回に2点差に詰め寄られたことで急きょ出番が来たが、いつも淡々と応えてきた。そんな鋼の心臓を持つ柳川でも、この日は「さすがに緊張しました」。8回1死一、二塁のピンチで登板した上原が見事な火消しでつないだマウンド。託された最後のミッションを、必死でまっとうした。
昨季もシーズン途中から守護神を任され8セーブを挙げたが「去年は試合でいっぱいいっぱいで、トレーニングをする余裕がなかった」。今季は機を見てウエートトレや、体のキレを出すための瞬発系のトレーニングを取り入れるようにした。「投げた投げないに関係なくやるように。きついなと思うときは負荷を軽めにしたり、休み前にきついのをやったりとか。やらないと体がきつくなるのが去年わかったので」。オフから決めたルーティンを続け、シーズンを通してフィジカルや球威を維持する土台ができた。
21日が22歳の誕生日。21歳ラスト登板をしっかり締めた。昨年はバースデー当日のロッテ戦で6セーブ目を挙げたが、今季はすでに10セーブ。「去年も誕生日にセーブを挙げられたので、今年もできて良かったです」。飛躍を示す2桁セーブを踏み台にして、さらなるステップアップを図る。【永野高輔】