【データが語る】快進撃J1町田、GK谷晃生が好セーブ連発 29年ぶり6試合連続無失点勝利へ
7連勝中と好調のFC町田ゼルビアは20日午後7時から、ホームでガンバと対戦する。6月29日のアルビレックス新潟戦からはJ1リーグ戦5試合連続無失点勝利中。G大阪にも完封勝ちし、6試合連続無失点での6連勝となれば、93年の清水エスパルス、96年の横浜フリューゲルスに次いで29年ぶり3チーム目のJ1タイ記録となる。
過去の2チームは延長、PK戦があった時代。いずれも期間中に延長Vゴール勝ちとPK戦勝利を含んでおり、90分間での6試合連続無失点勝利となれば、J1史上初の快記録だ。
連続試合無失点記録においてクローズアップされるのがGKの存在。6試合以上連続クリーンシートを達成したGKを見ると、Jリーグ歴代屈指の守護神が並ぶ。最近の町田はGK谷晃生が好セーブを連発。存在感を高める守護神は古巣のG大阪もシャットアウトし、記録達成なるか注目だ。
◆J1連続試合無失点記録
9 名古屋 21年○○○○○△△○○ ランゲラック
7 浦 和 14年○○△○○○○ 西川周作
6 清 水 93年○□□○○☆ シジマール
〃 横浜F 96年○○□□○○ 楢崎正剛
〃 鳥 栖 21年○○○△○△ 朴一圭
5 町 田 25年○○○○○? 谷晃生
【注】□=延長Vゴール勝ち、☆=PK戦勝ち(JリーグでのPK戦突入は記録上、引き分け扱いにしない)
◆6試合以上連続無失点を記録したGK
9試合連続無失点のJ1記録を樹立した21年の名古屋はランゲラックの存在感が際立った。14年に7試合連続無失点の浦和も西川周作が大活躍。記録を達成した7月23日の徳島戦では試合終了の笛がなると、間髪入れずにゴール裏からは「西川コール」が起こった。
93年のシーズン中盤に6試合連続無失点を記録した清水はシジマールが奮闘し、Jリーグ草創期を盛り上げた。開幕6試合連続無失点の96年の横浜Fは日本代表で活躍した楢崎正剛が自陣ゴール前に立ちはだかった。同じく21年の開幕から6試合連続無失点の鳥栖も、GK朴一圭がシュートストップだけでなく、広い守備範囲で最終ラインの背後のスペースを埋めた。
(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)