京都国際対山梨学院 京都国際に勝利し、アルプススタンドに向かって駆け出す山梨学院の選手たち(撮影・前田充)

<全国高校野球選手権:山梨学院11-4京都国際>◇19日◇準々決勝◇甲子園

山梨学院が、夏としては初の4強入りを果たした。昨夏王者の京都国際に大勝を収め、吉田洸二監督(56)は「普段の練習の成果が出たかなと思います。時間をかけてたくさんバットを振りましたし、体も鍛えた。そういう努力の成果が出たと思います」と力を込めた。

得意のチェンジアップで各校の強打者を抑えてきた相手エース西村について「誰が見ても素晴らしい投手。今日はもしかしたらちょっと疲れがあるのかなと1回の投球を見て感じましたので、最初は見ていくか、、振っていくかどうしようかなというところでした。立ち上がりのコンディションを見て、ボールを見ずに思い切って振っていこうと」と作戦を打ち立てた。

初回に1点先制を許したが、4番横山の同点弾から一挙5点を奪取。攻守で強い存在感を放つ扇の要に、指揮官も「あれはびっくりしました。横山は第1打席で打つと乗るので、今日はいいんじゃないかなと思ってみていました。(2回に5得点は)守っていく上で相手は小技が得意なチームなので、点差が離れたことで作戦が打っていくだけになる展開になって。そういう意味では相手の長所が出しにくい展開にできたかなと思います」。

大会3試合で計31得点と大舞台で乗っているが「可もなく不可もなく。県予選も(ホームラン)6本は全員違う生徒。誰かが突出している感じではないですから。横山もホームラン打ったあとは送りバントするとか。全体で攻めていくという感じ」と指針を崩さなかった。

投げては最速152キロ右腕の先発・菰田が球の走りが悪いとみるや4回途中1失点で、早々と継投に打って出た。後を継いだ檜垣が5回1/3を3失点と大量リードを譲らなかった。夏は初の準優勝に進出。吉田監督は「またこの舞台で選手が努力したことを発揮できる場をいただいているので感謝して戦いたいと思います。優勝を狙ってとかじゃなくて、1試合1試合ベストでいってるので」と気を引き締めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】夏初4強入り山梨学院・吉田洸二監督「たくさんバット振ってきた。普段の練習の成果」