広島対ヤクルト 8回表終了時、交代を告げる高津監督(撮影・加藤孝規)

<広島5-3ヤクルト>◇16日◇マツダスタジアム

ヤクルトがコイの両外国人の本塁打に沈んだ。

同点の6回。先発吉村貢司郎投手(27)が1死から広島モンテロに投じた110キロカーブは真ん中に吸い込まれ、左中間席への勝ち越しソロを浴びた。さらに2死一塁からファビアンにも左翼への2ランをくらった。この2発が重くのしかかった。吉村は6回8安打5失点で6敗目(4勝)となった。

これで今季リーグワーストの14被弾となった吉村について、高津臣吾監督(56)は「(6回は)ちょっとバテたのかな。あのカーブが腕が振れていないので、打者からすれば、タイミングがズレるほどではなかった。またコントロールが良くない。狙ったところに投げられていないというのが大きい」と改善を厳命した。

3点を追う展開となった直後の7回、反撃に転じた。1死二、三塁と攻め、ホセ・オスナ内野手(32)の左前適時打で2点差に迫った。ただ、なおも続いた1死一、三塁で山田哲人内野手(33)が三併殺に倒れた。高津監督は「今日の差は長打力と得点圏に置いてからのバッティング」と敗因を挙げた。

舞台は鬼門マツダスタジアムだった。試合前時点で23年から5勝24敗3分け。7回からは長岡秀樹内野手(23)を遊撃からプロ初の三塁に回すなど手を尽くした。前夜は接戦に勝利したが、2連勝はならなかった。再び5位広島とのゲーム差は6となった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】高津監督、投打で敗因「狙ったところに投げられていない」「長打力と得点圏の打撃」