【町田】5戦連続無失点勝ち「危険スペースあれば…」昌子の提言で守備力アップ 首位京都に2差
<明治安田J1:町田3-0C大阪>◇第26節◇16日◇Gスタ
FC町田ゼルビアがホームでC大阪に3-0と圧勝し、クラブ記録を更新するリーグ7連勝とした。前半22分にFWナ・サンホ、同42分にMF林幸多郎、後半34分にFWオ・セフンが得点した。6月以降の公式戦10試合に負けなし。首位に浮上した京都とは勝ち点2差の4位。大混戦の後半戦で台風の目となっている。
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堅守町田がまたクリーンシートで凱歌(がいか)を揚げた。6月29日の新潟戦(4-0)からリーグ5戦連続の無失点勝利。この日は序盤から押し込み、3点を奪っての圧勝。だが攻撃を支えているのが、持ち味とするディフェンス力だ。
2-0で折り返した後半立ち上がり、C大阪の反撃を受けた。DF岡村がピンチで相手シュートをブロックすれば、GK谷もファインセーブを連発。1点奪われたら流れが変わる中、勝負どころで譲らなかった。そして追加点が生まれた。
連勝街道を走る。その要因は失点数の少なさだ。失点アレルギーが強い黒田監督のもと、ボックス内でのクロス対応を見直した。勝ち星が伸ばせなかった前半戦はマンマークへの意識が強いあまり、2列目から入ってくる選手をつかみ切れなかった。昌子は選手たちの考えをまとめ、黒田監督に提言した。「人につくんだけど危険なスペースがあればそこにもいける対応をした。それで劇的に減ったんちゃうかな」。J1昇格から2年目。選手の自主性が高まり、チームはより大人のチームへと変貌する。
7連勝で首位に肉薄した。しかし勝負師、黒田監督に油断はない。「過去の連勝は借金を取り返したまで。まさにこれからが勝負」。町田が一気にギアを上げてきた。【佐藤隆志】