2025年8月8日、ライブBPに臨むドジャース佐々木(撮影・垰建太)

<オクラホマシティー-アルバカーキ>◇14日(日本時間15日)◇オクラホマ州オクラホマシティー

右肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りしているドジャース佐々木朗希投手(23)が、マイナー傘下3Aで初のリハビリ登板を行った。2回0/3で計41球を投げ、6安打3失点、1四球。最速は95・7マイル(約154・0キロ)だった。

佐々木は傘下3Aオクラホマシティーの一員としてアルバカーキ戦に先発。初回は先頭に四球を与え、3安打を浴びて2失点。2回は0点に抑えたが、3回は連打を浴びて無死一、二塁で降板。2番手右腕が走者を1人かえした。

佐々木は5月13日にIL入り。今月8日に本拠地ドジャースタジアムで負傷後3度目となるライブBPを行い、球速97マイル(約156キロ)を計測していた。主な一問一答は以下の通り。

【佐々木の一問一答】

-登板を終えて

「まず健康面で不安なく終えることができて、そこは良かったかなと思います。ただ、パフォーマンス的なところで言えば色々課題はありますし、そこを踏まえてまた次回、この反省を生かして投げられたらと思います」

-登板後の体の状態は

「最初の方もふわっとした感じで入っちゃって、力感も抑え気味になっちゃったので。その分張り感は逆にないので、そこはちゃんと逆に出力を出しにいって、いい張りが出てくるようにしなきゃなという感じです」

-球の質は

「スプリットは何球か良かったですし、ツーシームもいい感じに使えた。カットとかがちょっと微妙だったのと、何より真っすぐが最初の方、いつもキャッチボールからスピードを見ながらどんどん上げていくんですけど、今回それがなかったので、そのままふわっと入っちゃって」

「あとで(初回の球速を)聞いたらあまり出ていなかったので、そこを反省して2回はちょっと上げにいって、それだけで2マイルくらい上がった。シンプルにぬるっと入っちゃったところが反省かなと思います」

-積極的にバントや盗塁を狙ってくるマイナーでの登板

「先頭バッターも結構揺さぶる感じできたので、もちろんこっちとしてはやりたいことがあるので。結果の打たれた打たれないとか、そういうとこよりもまず自分のパフォーマンスを出せるかどうかだと思うので、そこに関して今回それができなかったことが何より良くなかったのかなと思っています」

-ストレートのコントロールが良かった

「フォームも修正してから、いい感じで投げられてる。ただ、出力を上げに行った中でもっとコントロールできるように。全体的に今日は躍動感がない中だったので、どう評価するかちょっと難しいんですけど、ブルペンでも前回のライブでも、比較的ケガ前より良かったと思うので、その中で全体的な躍動感と力感を出していきたいなと思っています」

-次回以降の予定は

「現時点で違和感もないですし、出力も低かったので張らないかなと思う。ただ本当にパフォーマンスの問題になってきてると思うので、健康面ではうまくできてる自信がありますし、本当にパフォーマンスがメジャーレベルかとか、9月の大事な時期に投げられるか、そういうものだと思うので、しっかりパフォーマンスを上げられるように。(次回も)マイナーで投げると思います」

-リハビリ登板に移行できた

「ライブBPとはまた違った環境なので、そういった面では1つステップアップできたことは良かったですし、その中で課題も出たので、次回は同じミスをしないようにして、どんどん新しい課題が出てきて、それを修正して、最後メジャーでまた投げられればいいかなと思います」

-腕の振りが小さく見えた

「今日はフォームとかよりも力感がちょっとあれだったので、ライブBPぐらい(球速が)出てたらまだ良かったんですけど。そこが出てきたら次またフォームになってくると思う。そういった面で今日は動きがどうってよりかは、シンプルな力感がちょっと、球速が出ていなかった分、ふわっとした感じになってしまったので、そこは本当にもったいなかったなと思います」

-ツーシームを投げた感触

「元々日本の時も、右バッターのインサイド、3球に1球くらい抜けていっていた分、あまり構えて投げることはなかったので、今回意図的にそれを作ってというか、シュートさせて。実際バッターの嫌そうな反応もありますし、詰まらせてゴロってのもあるので、そういった面ではすごく良かったのかなとは思ってます」

-ツーシームは何球投げた

「3球か4球くらい」

-参考にした選手

「コーチから握りを何個か教えてもらって、その中で自分の中で握った感覚で良かったものをやりながら、あとは真っすぐと同じように投げるってだけなので。元々シュートする感じのボールなので、そこまで違和感なく投げれたかなと思います」

-早く復帰したいという気持ちは

「試合で投げてなんぼというか、チームに貢献しないと野球選手としては仕事ができていないというか、そういう感覚ではあるので、もちろんそうですけど、もっと今自分がやらなきゃいけないことはあると思うので、そこはしっかり向き合ってからじゃないと。いきたいいきたいだけでいって、うまくいかないよりも、ちゃんと自分の中で確立させてからかなと。早く帰りたい気持ちと、もっと自分の今の状態に向き合わなきゃいけない気持ち、両方を持ちながら取り組んでいる段階です」

-山本投手らから『焦るなよ』などの言葉をかけられたか

「焦るなよは言わないですけど、早く投げろよみたいなのは言われますけど(笑い)。僕も、自分なりには頑張ってると」

-リハビリ期間で新しく始めたことは

「技術的なところで言ったら変化球。カットとツーシームを投げることですし、トレーニングで言ったら、上半身のトレーニングをしてこなかったところを少しずつやったり。何のためにやってるかはまた色々それぞれで違うんですけど」

-これまで上半身のトレーニングをやってこなかった理由

「必要性をそこまで感じなかった。もちろん今もスピードのためというよりかは耐久性だったり、上半身と下半身のバランスだったり。いずれ徐々にやっていくものだと思ったので、年齢的にまだいいかなとか、そういう感覚的なところもありますけど、そういった理由でやっていなかったので、徐々に始めていって、どう変化が出てくるか。そこまでスピードには関係ないと思っているので、耐久性って意味で今取り組んでいます」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 佐々木朗希リハビリ登板3回途中3失点「どう評価するかちょっと難しいんですけど…」/一問一答