日本ハム対ロッテ 6回表ロッテ2死一、三塁、寺地を三振にとり笑顔の福島(撮影・黒川智章)

<日本ハム9-4ロッテ>◇14日◇エスコンフィールド

のらりくらり2連勝だ。7月13日オリックス戦以来約1カ月ぶり登板となった日本ハム福島連投手(22)が2勝目を挙げた。3回以外、毎回走者を許しながら要所を締め、自己最多111球で7回7安打2失点。自己最速に並ぶ155キロをマークするなど力のあるストレートも生かし、今季2戦2勝。チームの2連勝に貢献した。首位ソフトバンクが敗れたため、ゲーム差は3に縮まった。

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福島が先輩達の援護を受けながら、しっかり2勝目をたぐり寄せた。「ストライク先行で投球できたことがいい結果につながったと思います。何よりも序盤から援護点をくれた野手のみなさんに感謝しています」。初回に3点、3回に2点、5回に3点。3回以外はすべて走者を出しながら、着々と加点する打線の勢いにも、助けられた。

7月13日以来、約1カ月1軍マウンドから離れたが、そこでしっかり自身を磨き上げてきた。フォームの微調整で、平均球速が上がった。「この前の1軍登板前で149キロ。それよりちょっと伸びました」。目標の平均150キロに近づける試みが生き、2回に山本に自己最速タイ155キロ。6回のソトへの6球目にも155キロと出力は落ちず「ストレートが最後まで押せていたのが、良かった」と手応えを口にした。

支配下登録1年目の昨季は、気持ちの余裕がまったくなかった。「去年はどうしようもなくなってまっすぐみたいでしたけど、今は困ったらまっすぐで行ける。自分の投球だけでなく目の前のバッターと勝負できるようになった」。受けた田宮も自信の経験を踏まえ「僕も去年1年間出てたから(自信が)出てきたというのもある。そういうは大きいのかも」。必死でもがいた1年前の試練を、しっかり成長の糧にした。

登録抹消はせず、次回登板に備える。加藤投手コーチは「今日みたいなピッチングをして(最短抹消期間の)10日空けるっていうのはちょっと違う。どこかで、すぐ投げると思います」。少ないチャンスをものにした福島は「そろそろ完投したいですけど…」。さりげなく新たなミッションを頭に描いた。【永野高輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】福島連「直球が最後まで押せていた」のらりくらり2連勝!毎回走者出すも7回2失点