開星対仙台育英 仙台育英2番手の吉川(撮影・上田博志)

<全国高校野球選手権:仙台育英6-2開星>◇14日◇2回戦◇甲子園

仙台育英(宮城)が開星(島根)を6-2で破り、3回戦進出を決めた。

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2投手の継投で開星打線を2失点に抑え込んだ。先発の元遊撃手、梶井湊斗投手(2年)は2回1/3を3安打1失点。「緊張というか、気持ちが高ぶってしまって自分をコントロールできなかった」と反省。大舞台に圧倒された。須江監督が「近代まれに見る安定感」と話すほど制球力は抜群。それでも、初回2人目に四球を与え、カウントも3-2になることが多々。これは想定外だった。

2-1の3回、1死二、三塁のピンチを招いたところで同監督が動いた。「にわか雨ぐらいまでは我慢しようと。本降りになったら何事においても手遅れなので。雲行きが怪しくなって、太陽が陰ってきたら、代えようと思います」。試合前には天気に例えて継投をこう説明していた。

「雨が降る前に傘をさそう」。警戒していた相手の3、4番に回ったこともあり、エースを送り込んだ。最速147キロ左腕、吉川陽大(あきひろ)投手(3年)は「梶井が粘ってくれたので、そこに続くだけ」。球を低めに集め、3球で切り抜ける好救援。直球も変化球も手応えありで9奪三振。9回まで投げきり、4安打1失点。エースが締めくくり、3回戦へと駒を進めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】継投ズバリ!仙台育英・須江監督「雨が降る前に傘」3回ピンチで吉川陽大投入、好救援