阪神石井大智(2025年8月11日撮影)

<広島0-2阪神>◇13日◇マツダスタジアム

阪神石井大智投手(28)が大記録に到達した。2-0の9回に3番手で登板。2死から1安打されたが、最後は末包昇大外野手(29)を空振り三振に抑え、西武平良海馬投手(25)に並ぶプロ野球記録の39試合連続無失点を達成した。

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プロ5年目を迎えた石井は、行動の随所に先輩としての自覚をにじませている。雨天中止となった11日の広島戦。室内練習場でともにキャッチボールを行っていたのは、2年目椎葉だった。終了後には熱心に助言。椎葉も真剣に耳を傾けていた。「やっぱりチームとしてシーズンを戦うので。もちろん個々の力も必要ですけど、やっぱり中継ぎはチームなので」。

中継ぎとして歩んできたプロ人生。多数の先輩に支えられてきた中で、石井が尊敬している存在の1人が岩崎だ。かねて伝えられてきたのはブルペンは「チーム、助け合い」といった意識。「自分だけが成績良くて、というのでは良くない」と教わってきた。

「自分も若いのか分からないけど、若い選手が多い。やっぱりその意識は浸透させていかなきゃいけない。それも受け継いで」

虎のブルペンで築かれてきた良き伝統を、先頭に立って継承していく。【阪神担当=波部俊之介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【とっておきメモ】阪神石井大智が受け継ぐブルペンの伝統「浸透させて」岩崎優から教わった心構え