【町田】神戸撃破で6連勝!ボランチ起用の中山雄太「練習が物言った」先制ミドル 中盤も制圧
<明治安田J1:町田2-0神戸>◇10日◇第25節◇Gスタ
町田の勢いが、止まらない。ホームで首位だった神戸を2-0で下し、クラブ史上初の6連勝となった。前半6分にMF中山雄太(28)が、前半36分にはFW相馬勇紀(28)がともにペナルティーエリア外からスーパーミドルを決めた。これで5位に浮上し、首位の鹿島とは勝ち点4差と優勝戦線へ浮上してきた。一方の神戸は3位に後退した。
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町田が力で神戸をねじ伏せた。その流れを作ったのは中山だった。相手クリアボールを胸で受け止めると、ワンバウンドしたボールを左足で強烈にたたいた。今季初得点はチームの士気を高めるカンフル剤だ。「練習が物を言った。落ち着いて蹴れました」と喜んだ。
相手は王者・神戸、スキのなさはJリーグ随一だ。J1に昇格した昨季から1分け2敗と勝ち星なし。天敵を攻略する上で左DFが本職の中山をボランチ起用がポイントとなった。3日前の天皇杯京都戦に続く起用。黒田監督は「中盤の空中戦で支配されると難しくなる。そこの勝率を上げることが狙いだった」。強度の高い神戸を中盤で制圧することで、流れを町田に傾ける。結果、敵陣に押し込み2ゴールにつながった。
天皇杯含めて公式戦9連勝。神戸をたたき、優勝戦線へ浮上してきた。「サポーター含め町田全員で取れた勝ち点3かなと思います」。中山の言葉には自信がこもった。【佐藤隆志】