宮本慎也氏(2024年9月撮影)

元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、公式YouTube「解体慎書」を更新し、巨人田中将大投手(36)が日米通算200勝を達成する可能性などについて語った。

田中将は7日のヤクルト戦(東京ドーム)で98日ぶりに1軍登板し、45歳のヤクルト石川と投げ合った。5回2/3で104球を投げ、3安打3奪三振4四球で2失点。宮本氏は「正直、点の取り合いになると思ってたんです。でも思いのほかと言いますか、お互い持ち味が出ていて、田中将大に関しては真っすぐが春先よりは良くなってます」と評した。

日米通算200勝まであと2勝。「あのピッチングができるなら、今季中の200勝、コンディション次第ですけど、ピッチングを見る限りかなり可能性は上がったんじゃないかなと僕は見えました」と語った。

投球については「球速はだいたい同じくらい。どちらかというとギアを上げずに投げている時は前よりも遅いかもしれないです。球速自体は。144~45ぐらい。ギア上げた時に140後半出る感じだったんですけど、真っすぐの質が良くなっている」とし、自身がバッターボックスに立った視点で解説した。

「右バッターで対戦するとなった時に、もう少しツーシーム使っていいんじゃないかな。シュートが、体の近くにくるボールがもう少し多いと、打ちづらくなる。基本的にいいボールは、真っすぐが良くて、代名詞のスライダー、スプリット。右バッターでいうと、外側にいくボール。そこに集まってくると打ちやすくなるので、ツーシームをもう少し投げた方がいいかなという感じはしました」と指摘した。

これまでの田中将の課題は直球だったと分析。「真っすぐに差し込まれると思うとフォークも振りやすくなる。真っすぐが良くなってます。変化球ピッチャーでも真っすぐが一番大事」と今後に期待した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 宮本慎也氏、巨人田中将大の日米通算200勝の可能性は?「あのピッチングができるなら…」