阪神対中日 6回表、3番手で登板の阪神伊原(撮影・上山淳一)

<阪神2-3中日>◇12日◇甲子園

またまた好投! 阪神ドラフト1位伊原陵人投手(24)が、回またぎの2イニングを無失点に抑えた。これでデビュー戦3月30日広島戦(マツダスタジアム)から、6試合連続の無失点投球となった。

「とにかくゼロに抑えるのが1番。ランナーが出ても、いなくてもそこは変わらない。ゼロで抑えるというところができた、ということだけが良かった」

2点ビハインドの6回に登板し、まずは2三振を奪い3者凡退。続く7回だった。先頭岡林に中前打を浴びるなど2死一、二塁のピンチ。登板5試合ぶりの被安打だった。要所で迎えた代打中田。フルカウントまでもつれると、球場からは自然と大きな拍手が起こった。「応援が後押ししてくれたのは間違いない」。

背中を押され、最後は143キロ直球を選択。痛烈な打球を返されながらも、遊ゴロに打ち取った。

「あそこは自分の強気を出したし、逃げるくらいなら攻めて打たれた方がいいというのがあった。思い切って腕を振るだけだった」

2回1安打無失点。デビューからは8回1/3無失点となった。時に回またぎでの登板や、2死満塁での火消し役。しびれる延長戦も経験した。セ・リーグ5球団全てと対戦し、いまだ防御率0・00。ブルペンに欠かせない万能左腕だ。

「野手の方に助けて頂いていることが多い。これからは自分がしっかり抑えて、チームに貢献できるように頑張りたい」。強気で謙虚な新人左腕。日に日に存在感が高まっている。【波部俊之介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】伊原陵人デビュー6戦連続無失点、5試合ぶり被安打も「ゼロが1番」セ5球団と対戦し0.00