横浜FC福森晃斗(2024年11月3日撮影)

<明治安田J1:横浜FC2-0清水>◇6日◇第9節◇ニッパツ三ツ沢

横浜FCは2本のヘディングシュートで、清水エスパルスから勝利をもぎ取った。

後半5分に左からDF福森晃斗が送ったクロスをFW山田康太が合わせ、均衡を破った。1点のリードを守りながら、攻撃の手も緩めず。すると後半追加タイム、MF新保海鈴が左からゴールライン際まで入ってクロスを送ると途中出場のFW桜川ソロモンが押し込んだ。

風下の前半を耐え、風上の後半で勝負をつける地の利を生かしての3試合ぶりの勝利。前半はシュート0本だったが、後半にギアを上げて勝ち点3につなげた試合巧者ぶりが光った。

四方田修平監督は「後半は風上になることもあって守備のところからプレッシャーをかけていこうと話して、その前からのプレッシャーが効いて効果的に得点が取れた。素晴らしい勝利だった」とチームをたたえた。

中でも札幌時代からの“師弟関係”にある福森とMF駒井善成の両ベテランのともに32歳が、機転の利いた攻守でチームの後ろ盾となった。これについては四方田監督も「彼らは年齢的にも経験的にも百戦錬磨。ピッチ上の監督のようにゲームの流れを読んでくれている。人間的にも成長してい周りを動かす力とか、引っ張る力がすごいある選手。苦しいチーム状況の中で大きな役割を担ってくれている」と厚い信頼を口にした。

攻守のかじ取り役を担った主将・駒井は「相手も強かったのでギリギリの勝利でしたが、いい試合展開ができた。前半をゼロで抑えられたのが大きかった。失点しないことが四方田さんが大事にしてるサッカー。今日はセカンドボールの戦いだったが、そこを取れたのが大きかったし、チームでまとまって戦えた」と充実した表情で振り返った。

これで順位も11位まで浮上し、四方田監督が「まだ連勝がないのでトライしたい」と話した通り、今後へ弾みがつく勝利となった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【横浜FC】福森、駒井の32歳コンビ光った!四方田監督「ピッチ上の監督のようにゲーム読む」