サッカーのスペイン1部リーグで29日、レアル・ソシエダードの久保建英はかつて在籍した名門レアル・マドリードとのアウェー戦に、フル出場した。試合は0―0に終わり、2位のライバルとの勝ち点差は3のまま。それでも久保は何度も見せ場をつくった。 トップ下で先発。後半5分すぎには自陣でボールを奪って持ち上がり、カウンターの起点となった。右サイドに移ってからは、パスを受けてうまくゴール前へ抜け出す場面も。これはタッチが大きくなってシュートに持ち込めなかったが、チームに流れを呼び込むプレーを見せた。 スペイン紙「アス」によると、久保はインタビューで「欠けていたのは得点。ゴール前でもっと落ち着けばよかった。周りがチャンスをくれたので生かさないといけなかった」と話した。公式戦で出場機会を得られなかった古巣を相手に手応えをつかんだ一方で、自らの課題も改めて認識していた。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕レアル・マドリード戦で、相手選手とボールを争うレアル・ソシエダードの久保建英=29日、マドリード(AFP時事)