ロシア除外「国連が懸念」=IOC、復帰検討の正当性主張
時事通信社 2023年01月30日 10:44:08
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は29日、ロシアとベラルーシの大会参加を条件付きで検討する方針を示したことに関し、両国の除外勧告が国連人権理事会から「深刻な懸念」を示されたためだとする声明を発表した。 IOCは昨年2月、国際競技団体や大会主催者に対し、ウクライナ侵攻を理由にロシアと同盟国ベラルーシの選手を、国際大会に参加させないよう勧告した。国連の人権理事会は、国籍を理由とする排除について、あらゆる差別に反対するという観点から「深刻な問題」であると指摘。「国際的に認められた人権を保護し、尊重すべきだ」と訴えた。 IOCは声明で、両国の大会復帰の検討は各国・地域オリンピック委員会の大多数から支持されていると説明。テニスの全豪オープンを例に挙げ、国を代表しない「中立」の立場での参加は五輪憲章に沿ったものだと正当性を主張した。 (了)【時事通信社】
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