大相撲で2021年6月に現役を退き、年寄「山科」を襲名した元幕内豊響(38)=本名門元隆太、山口県出身、境川部屋=の引退披露大相撲が29日、東京・両国国技館で行われ、断髪式には横綱照ノ富士ら約400人が参加した。 師匠の境川親方(元小結両国)に大いちょうを切り落とされ、「現役時代を思い浮かべ、一人一人に感謝しながらだった。(師匠は)本当の父親みたいな存在だった」と感慨に浸った。 網膜剥離から復帰し、12年夏場所で白鵬から金星を獲得。激しい押し相撲で「平成の猛牛」との異名を取った。部屋付き親方として後進を指導しており、「強い力士を育て、大相撲を盛り上げたい」と誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕断髪式で師匠の境川親方に大いちょうを切り落とされる元幕内豊響の山科親方(手前)=29日、両国国技館(代表撮影)