国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長は26日、ウクライナ侵攻の影響で国際大会からロシアと同盟国ベラルーシの選手を除外するよう勧告してきた国際オリンピック委員会(IOC)が、条件付きの復帰を検討する方針を出したことについて、理解を示した。時事通信の電話取材に応じ「IOCの判断を尊重し、(体操界は)復帰させる方針で進める。乗り越えなければいけないハードルはたくさんあるが、スポーツ界は平和を求めているという情報発信になる」と述べた。 FIGはロシア選手らに危険が及ぶ可能性があるとして、新体操やトランポリンなどを含めて国際大会への出場を禁じている。欧州では両国選手の復帰に反対する声もあり、渡辺会長は「FIG主催の大会では実現できても、他連盟の主催大会は彼らの決定に左右される」と語り、足並みをそろえる難しさを指摘した。 ロシアは体操などの強豪国で、2021年東京五輪は体操の団体総合で男女とも金メダルを獲得した。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕渡辺守成 国際体操連盟会長(AFP時事)