阪神大震災から28年となった17日、オリックスの選手ら約100人が大阪市内の球団施設で神戸の方角へ黙とうをささげた。当時は主力として活躍していた田口壮外野守備走塁コーチは「17日が来ると思い出すし、いろんなことを考えさせられる。揺れや音、光景を忘れることはない」と振り返った。 震災が発生した1995年は「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグを制覇し、96年には連覇と日本一を達成。最近は震災後に生まれた選手が増えていることもあり、田口コーチは「風化させるのが一番駄目なこと。こういう機会に新聞やテレビから興味を持ち、考えてくれたらいい」と話した。 阪神も同日午前に兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で黙とう。当時はオリックスの選手だった岡田彰布監督は「(関西に)住んでいたら忘れられない一日」と神妙な面持ちで語った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕阪神大震災の犠牲者に黙とうをささげるオリックスの選手ら=17日、大阪市