レアル・ソシエダードの久保が伝統の「バスク・ダービー」で、マンオブザマッチに輝いた。1―0の前半37分、敵陣でボールを奪った味方の縦パスに反応。相手の股下を抜いてかわし、左足の正確なシュートでネットを揺らした。相手GKが一歩も動けなかった鮮やかな個人技。ユニホームを脱いで跳び上がり、喜びを爆発させた。 昨年10月以来のゴールを挙げ、後半には3点目につながるPKも獲得。ワールドカップ(W杯)カタール大会は不完全燃焼だったが、国内リーグ戦再開後は「個のレベルを上げられるように、まずは残りのシーズン」と切り替え、毎試合で得点に絡んでいる。 チームは3位につけ、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場圏内を維持。今後の日本代表を背負う21歳が、欠かせない存在となっている。 (ロンドン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ビルバオ戦で競り合うレアル・ソシエダードの久保(右)=14日、スペイン・サンセバスチャン(AFP時事)