大相撲の元関脇で西前頭12枚目の隠岐の海(37)が初場所7日目の14日、東京・両国国技館で引退会見に臨み、「関取、幕内、三役にも上がれた。悔いはない」と18年の力士人生を振り返った。 2015年春場所で島根県からは121年ぶりとなる新関脇に。印象深い取組として、同年秋場所の初日に横綱白鵬を破った一番を挙げた。 懐の深さを生かした四つ相撲が武器。端正な顔立ちもあって人気を集めたが、最近は「自分の相撲が取れない」と衰えを実感。今場所は初日から黒星が重なり、師匠の八角親方(元横綱北勝海)に引退を申し出たという。 君ケ浜親方として、後進の指導に当たる。「相撲には基礎がある。前に出ることを教えたい」と抱負を述べた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕引退会見で力士人生を振り返る隠岐の海=14日、東京・両国国技館 〔写真説明〕引退会見で師匠の八角親方(右)と握手を交わす隠岐の海=14日、東京・両国国技館