プロボクシングのバンタム級世界主要4団体統一王者の井上尚弥(29)=大橋=が13日、横浜市内で記者会見に臨み、1階級上のスーパーバンタム級へ転向するため、全4王座の返上を表明した。 「体格はバンタム級が適正だと思っているが、やり残したこともなく、戦いたい相手もいないので、スーパーバンタム級への挑戦を決意した。ここから先が本当の戦いになると思う」と述べた。所属ジムの大橋秀行会長は、次戦について「交渉中」と語るにとどめた。 世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)のタイトルを保持していた井上尚は、昨年6月にノニト・ドネア(フィリピン)を下して世界ボクシング評議会(WBC)王座を獲得。同12月には、世界ボクシング機構(WBO)王者のポール・バトラー(英国)を退け、日本選手初の4団体王座統一を成し遂げた。 スーパーバンタム級でも、統一王者を目指す意向。「2階級で4団体制覇は世界初の偉業になるので、そこを目指してやっていきたい」と意気込みを示した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕王座の返上とスーパーバンタム級への転向を表明した後、写真撮影に応じるボクシングのバンタム級世界主要4団体統一王者、井上尚弥=13日、横浜市 〔写真説明〕王座返上と、スーパーバンタム級への転向を表明したボクシングのバンタム級世界主要4団体統一王者、井上尚弥=13日、横浜市