【ロンドン時事】サッカーのフランス1部リーグで11日、首位パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWメッシが昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会で優勝後、初めて公式戦に出場した。ホームのアンジェ戦にフル出場して1得点を挙げ、2―0の勝利に貢献した。 母国で歓喜の余韻に浸ったスターが、リーグ復帰戦でいきなり輝きを放った。1―0の後半27分。味方との細かい連係からゴール前に抜け出し、利き足ではない右足でゴール左へ冷静に流し込んだ。今季リーグ戦8点目。一度はオフサイドの旗が揚がったものの、VAR検証で得点が認められ、頬を緩めた。 前半5分にはスローインのボールをキープして相手数人を引きつけ、右サイドへ縦パスを出し、先制点の起点となった。W杯では主将、エースとしてアルゼンチンをけん引し、大会最優秀選手にも選ばれた。今月4日にクラブに合流した35歳は好調を維持。AFP通信によると、PSGのガルティエ監督は「メッシはリラックスしていて、肉体的に素晴らしい状態だ。彼がいるとチームも違って見える」と称賛した。 W杯決勝でアルゼンチンと対戦したフランス代表FWエムバペは休暇中のため不在だったが、次戦にもメッシと一緒にプレーする可能性がある。W杯制覇の悲願を達成したメッシは気持ちを新たに、国内リーグと欧州チャンピオンズリーグの頂点を目指してまい進する。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ワールドカップ後、初めてリーグ戦に出場して1得点を挙げたパリ・サンジェルマンのメッシ=11日、パリ(AFP時事)