昨年末に行われたバドミントンの全日本総合選手権女子シングルスで、16歳の宮崎友花(山口・柳井商工高)の健闘が光った。前回準優勝の水井ひらり(NTT東日本)と対戦した1回戦、第3ゲームで9―16と苦しい状況に追い込まれながら逆転。実力者を相手にしても気後れしなかった。 2回戦で敗退したものの、昨年の世界ジュニア選手権を制した実力の片りんを示し、今年の日本代表に内定した。「大人の選手も高校生とやるのはすごくプレッシャーがあると思う。そこで自分が強い球で押していくのは嫌だったと思う」。強気に攻めて結果を出し、確かな手応えもあった。 6歳から競技を始めたという宮崎は、フットワークの良さとスピードが持ち味。打った後の戻りやシャトルの落下点に入るのが速く、ラリーになれば優位に立つことが多い。柳井商工高の竹光唯至監督(37)は「甘い球を積極的に攻めていくのも武器」と話し、気持ちの強さを認めている。 将来的には五輪出場も見据えている。今年は世界ジュニア連覇と高校日本一を狙い、全日本総合制覇も大きな目標。「山口茜さんが(高校2年で)優勝しているので、自分もそこに追い付きたい」。世界のトップまで上り詰めた女王の背中を追って、さらなるレベルアップで高みを目指す。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕バドミントンの全日本総合選手権2回戦でプレーする宮崎友花=2022年12月27日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ