曲が終わると鍵山は顔を覆った。浮上を期したフリーも振るわず、SPから順位を二つ下げて8位。左足首のけがが完治していない中で臨んだ今季初戦を「自分が出たくて出させてもらった。満足できないし、申し訳ない」と振り返った。 1カ月程度の調整で全日本に挑み、「調子は30%くらい」。得意にしていた4回転サルコーは2度跳び、1本目は転倒。2本目も着氷が乱れた。 昨季は北京五輪で銀メダルに輝いた。今季はけがに悩まされて苦しいシーズンとなっている。まずは完治を優先させる考えで、「来年は今までの技術を取り戻すだけではなく、さらに上に行きたい」と力強く誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子フリーで演技を終えた鍵山優真=25日、大阪・東和薬品ラクタブドーム 〔写真説明〕男子フリーで演技する鍵山優真=25日、大阪・東和薬品ラクタブドーム