兵庫県尼崎市の市立尼崎高校硬式野球部で2020年、当時の男性コーチが選手らに「サイン盗み」を指示していたことが23日、市教育委員会への取材で分かった。指示を受けた選手の1人は、その後「うつ状態」と診断されたという。同校は、夏の甲子園に2度出場している。  市教委によると、男性コーチは秋の県大会3回戦前日の20年9月20日、校内でレギュラー選手ら計11人に対し、相手捕手のサインが見えたら、打者に伝えるよう指示。「チームの代表である責任が分からないなら背番号を返せ」などと従うよう迫った上、口止めもしたという。実際にサイン盗みは行われなかった。  学校や市教委は、約2週間後に事態を把握。男性コーチは事実を認め、同年10月に退職した。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 コーチがサイン盗み指示=兵庫・市尼崎高野球部