プロボクシングの世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は13日、東京・有明アリーナで行われ、3団体王者の井上尚弥(大橋)が、世界ボクシング機構(WBO)王者のポール・バトラー(英国)を11回1分9秒、TKOで下し、日本選手初の世界主要4団体統一チャンピオンとなった。4団体全てが世界的に認められた2004年以降9人目で、同級では初めて。 各王座の防衛回数は、世界ボクシング協会(WBA)が8度、国際ボクシング連盟(IBF)が6度、世界ボクシング評議会(WBC)は初。4団体のベルトをKO勝ちで1本ずつ手にした初めての例となった。 戦績は井上尚が24戦全勝(21KO)。バトラーは34勝(15KO)3敗。 ◇井上尚弥の略歴 井上 尚弥(いのうえ・なおや)12年10月プロデビュー。14年4月にWBCライトフライ級、同12月にWBOスーパーフライ級、18年5月にはWBAバンタム級の王座を獲得し、3階級制覇を達成。19年5月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝でIBFのタイトルを統一し、同11月の決勝ではWBAスーパー王者のドネアを破って優勝。今年6月にはWBC王座を持つドネアとの再戦を制し、世界3団体王座の統一に成功した。右ボクサーファイター。165センチ。29歳。神奈川県出身。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕バトラー(手前)を下し、4団体のベルトを巻く井上尚弥(中央)=13日、東京・有明アリーナ 〔写真説明〕バンタム級世界主要4団体王座統一戦の1回、バトラー(右)を攻める井上尚弥=13日、東京・有明アリーナ