大一番を前に、緊張感が高まる。久保(レアル・ソシエダード)は「口だけの選手にはなりたくない。今はできるだけしゃべりたくない」。1次リーグ突破を懸けてぶつかる相手はスペイン。「第二の故郷」との決戦へ、決意をにじませた。  名門バルセロナの下部組織で育ち、Jリーグを経て18歳でレアル・マドリードと契約した。スペインとは昨年の東京五輪準決勝で当たり、メダル争いで苦杯。3位決定戦でもメキシコに敗れた。普段は感情を表に出さないが、人目をはばからず号泣した。  ドイツとの初戦は先発するも前半だけで退き、第2戦のコスタリカ戦は出番がなかった。負ければ敗退が決まる一戦で不完全燃焼に終わるわけにはいかない。「勝ち点3にフォーカスできない選手は出るべきではない。それが全てだと思う」。自分自身に重圧をかけるように、そう口にした。  ボールを保持される展開が予想される。持ち味の繊細なボールタッチで好機を演出できるか。「ピッチ上で語れる選手になりたい」。その言葉に、並々ならぬ覚悟が見えた。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スペイン戦を控え、練習する久保=11月30日、ドーハ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 久保、並々ならぬ覚悟=大一番へ緊張感―W杯サッカー