前回大会4位のイングランドは、新戦力が躍動した。米国との1次リーグ第2戦で沈黙した攻撃が機能。決勝トーナメントに向け、期待が膨らむ圧勝劇となった。 米国戦から先発を4人変え、推進力が生まれた。サウスゲート監督は後半、2列目のフォーデンとラッシュフォードの左右を入れ替えた。これが見事に的中。左になったフォーデンがドリブル突破を仕掛けてFKを獲得し、後半5分にラッシュフォードが直接決めて均衡を破った。 2、3点目を奪ったのもフォーデンとラッシュフォード。W杯史上初の英国勢対決となったウェールズ戦で初めて先発に抜てきされ、チームを活性化させた。サウスゲート監督は「2人ともよく反応してくれた。ゴールは素晴らしかった」。初戦で6得点を挙げた自慢の前線に迫力が戻った。 前回得点王のケーン、MFライスら主力を後半途中で交代させ、休ませることができたのも大きい。1次リーグB組を首位で危なげなく突破し、この先は一発勝負のトーナメントに入る。指揮官は「チームは本当に良い状態だ」と自信をにじませた。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝トーナメント進出を決め、喜ぶイングランドの選手=29日、アルラヤン