オランダがA組首位で16強入りを決めた。今大会は格下相手に苦しい内容の試合が続き不安視されたが、終わってみれば2勝1分け。ファンハール監督は「いい状態で大事な試合に臨むことができる」と手応えを口にした。 太もも裏のけがを抱えるFWデパイを今大会初めて先発起用。2トップの一角に置き、攻撃の活性化を図った。その効果がすぐに出て、前半26分にはガクポの3試合連続ゴールで先制。その後もゲームを支配し、後半開始直後にはデパイのシュートのこぼれ球をF・デヨングが押し込んだ。 指揮官は「デパイが出場し、二つのゴールに絡んだことが、これまでとの大きな違い。満足している」。まだプレー時間は限られるが、決勝トーナメントを前に明るい兆しとなった。 試合後の記者会見では「1次リーグの戦いは迫力に欠けたのでは」と手厳しい質問も飛んだ。それでも、ファンハール監督は負けたら終わりの戦いへ、確信を持っている様子。「私はそうは思わない。『ひどく退屈で、どうでもいいので、あした家に帰る』とでも書いたらどうだ」と切り返すなど、どこまでも強気だった。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕カタールに勝ち、決勝トーナメント進出を決めて喜ぶオランダの選手=29日、アルホル