長友、今こそ「価値示す」=重ねた経験を胸に―W杯サッカー・日本代表
時事通信社 2022年11月28日 19:28:48
1勝1敗で最終戦を迎える状況になり、長友の頭に浮かぶのは2010年南アフリカ大会。当時23歳で初出場。「先輩方が見せた姿勢は心に刻まれている」と振り返る。 12年前は第2戦でオランダに惜敗し、デンマークとの最終戦で引き分け以上なら1次リーグ突破という状況になった。中村俊輔、中沢佑二、川口能活らベテランが前向きに声を掛け、チームの雰囲気を良くしてくれた。 結果は3―1で勝って決勝トーナメントに進んだ。「自分の仕事だけに集中できる環境をつくってくれた。W杯の敗戦はすごくショックが大きいが、切り替えて前を向けた」と長友。今回は日本代表で初めて4大会連続出場を果たした自分が、その役割を担うべきだと自覚。「価値を示せるのは今」と気合を入れる。 コスタリカに敗れ、批判されていることも理解している。「一番経験している僕の責任が大きい」と話し、力を出せなかった若手をかばった。 スペイン戦は引き分けでも他会場の結果によって突破もあり得るが、勝てば自力で次のステージに進める。「正念場で生きるか死ぬか」。これまで何度も逆境をはね返してきた36歳は、一戦必勝を誓った。 (ドーハ時事)【時事通信社】
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