日本はコスタリカに痛恨の黒星を喫した。主導権を握りながら、終盤に隙を突かれた。データを読み解くと、デュエル(球際の決闘)勝率に大きな変化が出ている。英データ会社「オプタ」によると、金星を挙げた初戦のドイツ戦で約52%をマークしたのに対し、第2戦は約43%と低下した。 とりわけボランチが数字を落とした。遠藤(シュツットガルト)は73%から33%、初戦で先発した田中(デュッセルドルフ)は67%で、第2戦の守田(スポルティング)は22%。競り合い負けしたことが、詰めが甘かった一因か。左サイドで2戦とも途中出場の三笘(ブライトン)も83%から50%に落ち、「対人や球際で、もっとできたと思う」と話した。 コスタリカ戦で、日本はボール保持率で大きく上回ったものの、前方に出したパスの割合も初戦と比べて減少。遠藤は42%から21%、吉田(シャルケ)は41%から27%に下がった。推進力を欠いた面もありそうだ。 日本陣地のペナルティーエリア内でのコスタリカのタッチ数は、わずか2度。1966年イングランド大会以降の勝利チームとしては最少で、ワンチャンスを物にされた。 ◇日本のデータ比較 【デュエル勝率】 第1戦 第2戦 日 本 52% 43% 遠 藤 73% 33% 田 中 67% ― 守 田 ― 22% 三 笘 83% 50% 【前方へのパス割合】 遠 藤 42% 21% 吉 田 41% 27% (オプタ社の集計) (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕コスタリカ戦、競り合う日本の遠藤(左)=27日、アルラヤン