阿炎が豊昇龍との3敗同士の一番を制し、優勝争いに残った。押し込めずに後退したが、土俵際で逆転の引き落としを決め、過去4戦全敗だった相手を破った。 7月の名古屋場所後に右肘と左足首の手術を受け、翌秋場所は全休。土俵に上がれなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように白星を重ねてきた。千秋楽は、2敗でトップの高安との直接対決。勝てば優勝決定戦に持ち込めるだけに、初賜杯もちらつきそうだが、「全然気にならない。思い切り取れるよう集中する」と平常心を強調した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕阿炎(右)は豊昇龍を引き落として11勝目を挙げる=26日、福岡国際センター