【アルラヤン時事】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で23日、日本から唯一選出されていた山下良美審判員(36)が1次リーグF組のベルギー―カナダで第4審判を担当した。交代やロスタイムの掲示などを行い、ヒートアップしたベルギーベンチを制するなど、職務を果たした。山下審判員は25日に行われるB組のイングランド―米国でも第4審判を務める。  2015年に女子国際審判員となり、19年女子W杯フランス大会などで活躍。昨年Jリーグで初めて女性として主審を担当したJ3の試合を皮切りに、男子の試合でも場数を踏んできた。選手から抗議を受けることもあるが、「どんなことを言ったから、こういう対応をしないと(と考える)。審判員だから強くいられる」と冷静だ。  男子のW杯で初めて女性審判が選出された今大会。「今後当たり前のことになるのが目標」との思いを胸に、新たな一歩を踏み出しつつ、主審としてのデビューを待つ。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 山下審判員、新たな一歩=ベルギー―カナダで第4審判―W杯サッカー