クロアチアにとって、大会の結果を占う重要な初戦。2018年ロシア大会で最優秀選手に輝いたモドリッチを軸に何度も相手ゴールに迫りながら、1点が遠かった。 豊富な運動量で素早いプレスをかけてくる相手に手を焼き、思うように攻め込めなかった。前半終盤には左からのクロスにブラシッチが足を伸ばして合わせるも、惜しくもGKに阻まれた。モドリッチは厳しいマークを受け、流れの中で決定的なパスを出せない。後半はFKから精度の高いクロスを上げたものの、ゴールネットを揺らせなかった。 前回は過去最高の準優勝。自身4度目のW杯となったモドリッチは、初戦を前に「18年の経験は忘れられないが、これは新しい大会だ。先のことに集中する必要がある」と気を引き締めていた。多くのメンバーが入れ替わり、優勝候補に挙がることが少ないのは寂しい。 3位に入った1998年、4年前は共に初戦で快勝。今回も好スタートを切りたかったが、悔しいドローとなった。1次リーグ最終戦は強豪ベルギー。2大会連続の決勝トーナメント進出へ、次戦のカナダ戦は勝利が欲しいところだ。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ボールをキープするクロアチアのモドリッチ(右)=23日、アルホル(AFP時事)