セネガルは最後に守備がほころんだ。試合終盤に均衡を破られると、ロスタイムにも失点。「勝ち点1は取れていた試合」と、シセ監督は悔しさをあらわにした。  屈強なクリバリが要となるDF陣。巧みなパスワークで揺さぶるオランダに対し、しっかり連係を取って対応した。高い位置からのプレスもいとわず、主導権は握らせない。序盤から積極的な守備をするよう指示していた指揮官は、「とてもいい試合運びができていたと思う」と評価した。  クリバリやN・メンディらが体を張って守っていたものの、疲れが見られた終盤にはマークを外されてしまう場面も。奮闘は実らず、クリバリは「W杯で初戦を落とすのは痛い」と嘆いた。  守備での貢献度も高いディアロとクヤテが後半途中に負傷交代するアクシデントも。今後のカタール、エクアドルとの試合へ立て直せるか。「彼らのけがの状態が心配だ」とシセ監督。エースのマネを欠いている状況だけに、祈るような口ぶりだった。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕オランダに敗れた後、がっかりしたような表情を見せるセネガルの選手=21日、ドーハ(ロイター時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 セネガル、耐え切れず=負傷者続き不安も―W杯サッカー