目の前にあった勝ち点3がするりと逃げた。米国は前半36分にウェアのW杯初ゴールで先制したが、後半に攻勢を強めた相手にリズムを崩された。たまらずPKを許し、同37分に追い付かれた。  前回ロシア大会出場を逃し、2018年末に就任したバーホールター監督は、チームの若返りに着手。この日の先発メンバーも30代はリームだけ。攻守の切り替えは素早く、プレスも効果的だったものの、終盤に経験不足を露呈した。指揮官は「選手たちはよく頑張った」と前向きな言葉を並べたが、ロッカーでは多くの選手が消沈していたという。  25日にはイングランド戦を控え、落ち込んでいる暇はない。監督は「時間はあまりないが、準備はできている。この経験を生かす」と視線を先に向けた。ウェアも「失敗から学び、これからどうすれば優位に立てるか考える」と自身を奮い立たせるように話した。  開幕前にはバイデン大統領から電話で激励された。「アンダードッグ(かませ犬)なのは分かっている。世界に衝撃を与えよう。全国民が応援している」。大統領の言葉を現実にするためにショックを振り払い、番狂わせを狙う。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ペナルティーエリア内で反則をした米国のジマーマン(左から2人目)=21日、アルラヤン(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 若さ露呈した米国=PK許し、勝ち点3逃す―W杯サッカー