サッカーのワールドカップ(W杯)で、現行方式の1998年フランス大会以降、複数の優勝経験国が1次リーグで同組となったケースは4度。だが、王者2チームがそろって勝ち抜けたことは一度もない。 2002年日韓大会の1次リーグA組では連覇を目指したフランスとウルグアイが共に敗退。14年ブラジル大会では優勝経験があるイングランド、イタリア、ウルグアイの3チームが同じD組に集まり注目されたが、激戦を首位で通過したのは北中米の伏兵コスタリカだった。 コスタリカはお手本のような堅守速攻で対抗。GKナバスを中心に5バックで組織的に守り、初戦でウルグアイに3―1と逆転勝ちし、イタリアも撃破。連勝で早々に16強入りを決め、イングランドとは無得点で引き分けた。 カタール大会では、日本のE組に優勝4度のドイツと、10年南アフリカ大会覇者のスペインが入った。コスタリカを加え、「2強2弱」のまま終わるのか、それとも優勝国を苦しめる歴史が繰り返されるのか。日本にもチャンスはあるはずだ。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕W杯ブラジル大会、1次リーグでイタリアを破り、歓喜するコスタリカの選手たち(手前)=2014年6月20日、ブラジル・レシフェ(AFP時事)