【ロサンゼルス時事】米大リーグで、ア・リーグの2022年シーズン最優秀新人(新人王)にマリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手が選ばれた。同球団で会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさんが「あれだけポテンシャルを持っている」と評価する逸材は、投票者30人中29人から1位票を獲得する「圧勝」だった。 デビュー年で史上初となる「25本塁打、25盗塁」を達成した21歳。イチローさんは8月に行われた自身の球団殿堂入り会見で、「162試合を戦うために毎日同じことを続けられる選手はわずかしかいない、というのは僕の経験からの結論。フリオはそれをすでに持っているし、この後も続けるだろうと想像させる」と話していた。 現役時代、準備を怠ることなく試合に臨んでいたレジェンドが、自身と重ねた若武者の姿。「人に対して過剰に期待しないようにしてきた」というイチローさんも、「フリオに関してはそれをできる選手だと思う。どこまで行くのかを見てみたい」と大いに注視する。 球団もJ・ロドリゲスのさらなる飛躍を期待し、8月に最長で39年までの大型契約を結んだ。新人王にとどまることなくスーパースターへの道を上り詰めるのか。今後の活躍に注目が集まる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕アスレチックス戦で本塁打を放ち、ベンチで同僚とともに喜ぶマリナーズのJ・ロドリゲス(右)=5月24日、シアトル(AFP時事) 〔写真説明〕マリナーズの球団殿堂入り式典でJ・ロドリゲス(右)から花束を贈られ、笑顔を見せるイチローさん=8月27日、シアトル(AFP時事)