3年ぶりに優勝したチームに欠かせない存在だった証しが、最高の栄誉でたたえられた。横浜Mの岩田は「光栄で、信じられない」。DFのMVP受賞は2006年の闘莉王以来、4人目というのも価値の大きさを物語る。 センターバックとボランチを高いレベルでこなし、チームのフィールド選手最多の32試合に出場した。「出るからには勝利のために責任を果たしたかった」。選手層が厚く、毎試合のように交代枠を使い切る横浜Mの中で、出場時間の長さは際立った。 ボランチに入ると攻撃的で常に前掛かりな姿勢のチームを徹底したリスク管理で支えた。DFとしては178センチと長身ではないが、外国人選手にも競り負けない強さがあった。「体を使いながら、どのタイミングで当てればいいかなど、常に考えていた」 JリーグデビューはJ3。大分で着実に力を発揮し、横浜M移籍2年目でさらに開花した。かねて海外志向があり「まだ、夢の途中。まだまだ頑張りたい」。25歳は目を輝かせて言った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕最優秀選手に選ばれ、トロフィーを掲げる横浜Mの岩田=7日、東京都千代田区