鎌田がチームを16強に導く値千金の同点弾を決めた。「難しかった。プレッシャーはあったし、緊張もしていた」。後半17分、自ら果敢にハイボールを競り合い、バランスを崩した相手DFのハンドで得たPK。敵地のスタンドからレーザー光線による妨害も受けたが、集中を切らすことなく、思い切り良くゴール右上に流し込んだ。 このゴールで流れを引き寄せ、2―1で勝利。お互いに16強入りの懸かった直接対決を逆転で制し、「きょうに限っては内容より結果が大事な試合だった。とにかく勝てて良かった」と胸をなで下ろした。 初出場のCLで堂々の3戦連続ゴール。欧州最高峰の大会で結果を出している鎌田は、この日の朝に発表された日本代表のワールドカップ(W杯)代表メンバーにも当然のように名を連ねた。 「全てがうまくいっている。チームとしてうまくいきながら、個人としても数字を伸ばせているので、いいシーズンを過ごしているなと思う」。トップレベルの戦いで得た確かな自信を胸に、自身初のW杯を迎えようとしている。 (リスボン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スポルティング戦でPKを決めるアイントハラト・フランクフルトの鎌田=1日、リスボン(AFP時事)