【FW】9月のドイツ遠征で、森保監督は基本布陣を4―5―1に戻したものの、1トップの軸は固まらなかった。状態不良のため同遠征不参加だった大迫(神戸)を待望する声も出ている。 森保ジャパンの顔と言える2列目を生かすため、1トップで時間をつくれるポストタイプの選手は不可欠。大迫は復調気配で、神戸の攻撃をけん引している。ポスト役としては体の強さがある上田(セルクル・ブルージュ)は有力候補だが、町野(湘南)は経験に乏しい。 走力が売りで、前線からのプレスで貢献できる前田(セルティック)は外せない存在。古橋(同)と浅野(ボーフム)は圧倒的なスピードでカウンターから得点を狙える点で共通する。浅野は9月に右膝を痛め、回復具合は気掛かり。古橋は所属クラブでエースの働きを見せているが、代表では結果を出せず、評価が難しい立場だ。 【MF】中盤の軸の遠藤(シュツットガルト)、守田(スポルティング)、伊東(スタッド・ランス)は当確。鎌田(アイントラハト・フランクフルト)はトップ下を置くシステムで1番手となり、久保(レアル・ソシエダード)、三笘(ブライトン)もアタッカー陣の中で序列を上げた。田中(デュッセルドルフ)、堂安(フライブルク)も確実とみられる。南野(モナコ)は所属先で出番が限られており、試合勘に不安がある。 原口(ウニオン・ベルリン)は終盤の守備固めで必要な戦力。森保監督はこれまでMFとFWを分けずに代表メンバーを招集してきた。複数ポジションをこなせる旗手(セルティック)、相馬(名古屋)らが残り数枠を争う。 ◇MF、FWの当落予想 【MF/FW】 大 迫(神 戸) (32) ◎ 原 口(ウニオンベルリン)(31) ◎ 遠 藤(シュツットガルト)(29) ◎ 伊 東(スタッッドランス)(29) ◎ 守 田(スポルティング) (27) ◎ 鎌 田(Eフランクフルト)(26) ◎ 三 笘(ブライトン) (25) ◎ 前 田(セルティック) (25) ◎ 堂 安(フライブルク) (24) ◎ 田 中(デュッセルドルフ)(24) ◎ 久 保(Rソシエダード) (21) ◎ 柴 崎(レガネス) (30) ○ 南 野(モナコ) (27) ○ 上 田(Cブルージュ) (24) ○ 古 橋(セルティック) (27) △ 相 馬(名古屋) (25) △ 旗 手(セルティック) (24) △ 町 野(湘 南) (23) △ ◎は確実、○は有力、△は微妙 (カッコ数字は年齢=10月28日現在。Eフランクフルトはアイントラハト・フランクフルト、Rソシエダードはレアル・ソシエダード、Cブルージュはセルクル・ブルージュ)。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕復調し、神戸の攻撃をけん引する大迫=9月18日、ノエビアスタジアム神戸