ヤクルトの村上は、歓喜に沸くオリックスの胴上げが終わるとベンチ裏へ下がった。5点を追う八回1死一、二塁から適時打を放ったが、その前の打席まで16打席連続で安打なし。何度も窮地を救ってきた主砲のバットが湿ると、打線全体からも覇気が消えた。「期待に応えられなかった。さらに努力したい」 今季は史上最年少の三冠王に輝き、リーグ連覇に貢献した。日本シリーズには「僕らも挑戦者」「状態が悪くてもチームのために」と臨んだが、オリックスに雪辱を許した。この悔しさが来季の糧になるか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕8回、適時打を放つヤクルトの村上=30日、神宮